注文住宅の良い所は、家の作りから設備に至るまで、自分たちの要望と必要を最大限反映出来るという事です。
そこには、新居に住み始めてからのメンテナンスという面も含まれます。
購入費用は安く済むものの、頻繁にパーツ交換やメンテナンスをしなくてはならず、維持費がかさんでしまうという設備もあります。
維持費を安く抑えられる住宅造り
新品の購入費用は高いものの、耐久性がとてもよくメンテナンス費用も安いため、維持費が低価格に抑えられる場合も考えられます。
それで、設計の段階で、どの設備を導入するかを決める時には、性能やデザイン、購入費用だけでなくメンテナンスにどれだけの手間と費用がかかるかも検討するようにしましょう。
このポイントは設備だけでなく、建物自体にも言えます。
たとえば、外装をタイル張りにすると、塗装よりもかなり費用が掛かりますが、塗り替えをする必要がありませんので、維持費という面では安くなります。
もちろん、タイル張りの方が信頼性や見た目という点ではかなり有利ですので、優れた選択肢となることもあります。
また、耐用年数を考えるのも重要です。
30年程度で改修しなければならない材料と工法で建てる場合と、初期費用はかなり高くつくものの、維持費があまりかからず何十年も持つような、しっかりとした材料と工法で建てる注文住宅のどちらが良いかを考えることも重要です。
しっかりした家であれば、災害にも強いというメリットがありますし、コストだけでは測れない面もありますので、総合的に判断するようにしましょう。
メンテナンス費を計算して資金計画を練っておく
新築で注文住宅を建てるに当たっては、かなりの資金が必要になるため、何年も前から資金計画を立てておくのが普通です。
同じように、家のメンテナンスにはお金がかかるものが多いので、メンテナンスのためのプランも立てておきましょう。
塗装によっては5年から10年程度で塗り替えが必要になりますし、壁紙の張替やフローリングの変更などもあります。
また、電化製品の入れ替えなども入れると、かなり速い頻度で何かしらかのメンテナンスが必要となります。
そのための資金がいくら位かかるかを試算して、前もって資金を準備しておくようにしましょう。
また、住宅ローンを組む時には、このメンテナンスにかかる資金もあるということを念頭に置いて、維持費を貯めると同時に無理なくローンの返済を進められるようなプランにすることも大事です。
打ち合わせの際に維持費について細かく聞いておく
このように注文住宅を建ててからも、何かしらの維持費が常にかかるものです。
しかし、素人には予想したり計算出来ないコストというのもあります。
そこで、注文住宅を設計していく段階で、それぞれの備品や建築材料についてメンテナンスの必要性や、かかるコストなどについて聞いておくと良いでしょう。
そうすることで、全体の維持費を大まかにイメージする事が出来ますし、材料選びの基準ともなります。
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